
10年ほど前ですが、
「世界でひとつだけの花」という歌がはやりました。
槇原 敬之の唄は、好きで、SMAPの唄う
この唄を否定するわけではありません。
でも歌詞の中に出てくる
ナンバーワンにならなくてもいい、
「オンリーワン」なんだから・・・
のところで、
「オンリーワン」でいいという部分が
一人歩きしてきて、
はやっていた頃に、どこか違和感を感じてました。
この言葉は、どこか安っぽく聞こえませんか?
平坦な現代社会を象徴しているように感じます。
人生を妥協するための馴れ合いの
言葉のように聞こえます。
人間は平等ですが、「個人差」はあります。
本当の「オンリーワン」というのは
その人の個性や能力を最大限に伸ばしていった結果
生まれてくるものです。
「世界でひとつだけの花」の中でも、
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そうさ僕らも
世界にひとつだけの花
一人一人違う種を持つ
その花を咲かせることだけに
「一生懸命になればいい」
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と、書いてあり、
「オンリーワン」になるには、
一生懸命に生きなさい
と言ってます。
決して、妥協して馴れ合いで生きてください、
とは、言ってませんね。
「オンリーワン」という言葉を都合よく解釈して
「努力してもしなくても同じ」という
一見平等主義で正しいかのような考えが
平坦で緊張感のない無気力の社会を
作っているように思えます。
参考図書:「とりあえず5年」の生き方 諸富祥彦著書
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